スピルバーグさんの映画で一番、好きな映画は『プライベート・ライアン』は…一番上に置いておいて『宇宙戦争』だったり『ターミナル』だったり『ミュンヘン』だったりするのですが、この度、私ごとで恐縮ですが、『ペンタゴンペーパーズ』(原題 The Post』)も仲間入りにさせていただきたく、まだまだ未熟なものですが、ご報告をさせていただきたいと思います㊗️
報道の自由がテーマの映画だけど、マスコミと権力者の癒着みたいな箇所も多々見られ、これは今の日本と重なることが安易に批評出来るが、久々に見たらいろんなレイヤーが重なっていることに気がついた。
女性である社主が役員会みたいな集まりに行く彼女以外、男性だし、何らかの意思決定を行う時、自分が言うよりいつも周りに男性がいてアドバイスというより強制を行う。
お飾り的な側面を持ちつつもこれちゃんと選択しておかないと後々大変なことになるって充分承知で、歴史的決断を行なった結果、他紙も付いてきてくれる。
最高裁へ行く時も国側の法律助手が味方であるシーンとか裁判所から去る時、彼女を尊敬の眼差しで見る人たちが全員女性であるとか、いろんな小さな重なりが物語を更に深みを増してくれている。
そして、あのラストシーンである。
まだまだあるんですよ!ってまだまだこれから戦いはあるんですよっ!って示唆するくらいだったらそのまんま続編(『大統領の陰謀』のリメイクでも!)作ってもいいんじゃないですか?スピルバーグさん。
スピルバーグってアメリカが建国が浅く国として未熟なところもあるし、問題も多々あるけど、いいところに向かっているよ、という希望を捨てない。
『ターミナル』なんか特にそうで、主人公がアメリカに来た理由を中盤にサラッと語るけど、みんな幸せにして空港出ては行く場所にアメリカの良さがある。
ファンタジーだけど、社会的に不完全さの中に希望を見出すのがこの映画の素晴らしさではないでしょうか?
とかなんとか言っちゃって先ほど『シン・仮面ライダー』を見てきました。
ポリティカルじゃないと映画と言えないという訳ではないけど、まあ国家の犬と化した仮面ライダーをどう思うかってBLACK SUNとは真逆な作品に度肝抜かれつつも仕事明けだし疲れて半分くらい目を閉じてました。
終わり。